2008-10-24 15:24:37

ベネディクト16世の枢機卿時代までの著作全集出版へ


教皇ベネディクト16世の枢機卿時代までの著作の全集化の計画と、その第1巻(ドイツ語版)がこのほど発表された。

出版に向けて準備が進んでいる「ヨゼフ・ラッツィンガー全集」は、現教皇の大学時代から、枢機卿時代・教皇登位前の2005年までの著作を、未発表作をも含めて集成したもので、全16巻からなる。

50年以上にわたって積み上げられた豊かな著作群は、教皇の大学卒業論文に始まり、数々の本のほか、説教、黙想テキスト、書評、「私の人生」と題された自叙伝もが含まれている。

各巻の編集は、教皇ご自身の承認を得て行なわれる。

同全集の編集関係者によれば、最初の4巻は、特に典礼的テーマが浮き彫りになっているという。

第1巻と第2巻は、アウグスティヌスの教会をめぐる教説をテーマにした教皇の大学卒業論文(1953年)と、ボナヴェントゥーラの啓示についての教説の考察、第3巻はボンにおける講義「信仰の神と哲学者の神」(1959年)、第4巻は「キリスト教序論」(1968年)などが中心になっている。

22日、バチカン広報局で行なわれた発表では、教皇自身の序文を冠した第1巻(ドイツ語版・ヘルダー社刊)が紹介された。

第1巻のイタリア語訳は、バチカン出版局より来年の春頃の発表を予定している。関係者は、ドイツ語版およびイタリア語訳の全巻を6年以内に完成させたいとしている。







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