2008-10-23 17:11:49

聖パウロの教えにおけるキリストの中心性、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで22日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

謁見中のカテケーシスで、教皇は聖パウロをめぐる考察の続きとして、パウロのキリストを中心に据えたその教説を紹介された。

教皇は、パウロにとって復活のキリストは彼のあらゆる思想の中心を占め、キリストこそが物事に対する価値判断の基準、世界宣教への旅に出たパウロのすべての努力と大きな情熱の源であったと述べられた。

パウロの司牧と神学における意図は、生まれたばかりのキリスト教共同体のしっかりとした構築に向けられ、それはおのずと、人々の中に今も生き現存しておられるイエス・キリストを告げることに集中したと教皇は指摘。

そして、生けるイエスを告げる中で、パウロが特に、キリストの地上の生涯の頂点であり、すべてのキリスト教信仰と教会生活の根本となる、イエスの死と復活の意味を強調していることに人々の注意を向けられた。

パウロは、永遠の昔から神であるキリストが、神の身分でありながら自分を無にして人間と同じものになり、十字架の死にまで至ったその神秘を深く観想すると共に、神の智恵、神と人間の仲介者、教会の頭としてキリストを示していると、教皇は解説された。

教皇は参加者への挨拶で、宣教を考える10月、若いエネルギーや、祈りや犠牲、また家庭の絆をもって、それぞれの人が宣教者としての自覚のうちに福音宣教に具体的に貢献できるようにと願われた。
 







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