2008-10-21 17:40:37

「医学を人間性のあるものに」教皇、イタリアの外科医らとの出会い


教皇ベネディクト16世は、20日、イタリアの外科医らとお会いになった。

この日バチカンを訪れたのは、「病人を尊重した外科医療のために」と題されたイタリア全国会議に参加した医師ら300人。

教皇は挨拶で、今日医学の大きな発展により様々な治療技術が可能となった一方で、診療の細分化によって治療の対象である患者との人間的な触れ合いが失われつつあることを指摘された。

また、高度な技術のかげで、これ以上治療効果が得られないからといって患者を「見限る」という新たな危険さえ生じつつあることを憂慮された。

もし将来的に治癒が見込めないと考えられても、医師は患者に対してまだ多くのことができると教皇は述べ、苦しみを軽減し、特に生活の質を向上させながら、患者や家族と共に歩むことが大切と話された。

すべての患者の持つ尊厳を尊重するということが医療活動の基礎であることを忘れないようにと教皇は願われ、医学をより人間性のあるものにしていくよう、医師らを励まされた。







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