2008-10-03 11:07:02

教皇、中央アジアの司教らとお会いに


教皇ベネディクト16世は、2日、中央アジア地域の司教団とお会いになった。

カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタン、トルクメニスタンの司教、宣教・司牧責任者らからなる中央アジア司教協議会は、先月29日より今月4日まで定期訪問のためバチカンを訪問している。

司教団への挨拶で教皇は、グローバル化した現代社会の様々な挑戦に対応していくためにも、福音を告げ、キリスト者としてふさわしい生き方を実践することがますます重要になっていると指摘。

特に、国際平和を脅かす暴力やテロ、過激主義、原理主義の広がりを憂慮された教皇は、こうした現象に対抗するための立法的介入の必要を述べる一方で、同時にその法律自体が信教の自由の制限などの、不平等の原因に変質することがないようにと願われた。

カトリック教会は回心を聖霊の働きの神秘的な実りとして認識するものであり、信仰は強要されるのでなく、自由に差し出されるものでなくてはならない、と教皇は述べ、信仰は神の業の賜物であるがゆえに、いかなる形の強制的改宗も禁じられていると強調された。

そして、責任ある熟慮の後に信仰に心を開き、信仰に基づいた生活をすることは、その人自身はもとより、正義と連帯に満ちた共存を助けるという意味で、社会全体の益になるであろうと、話された。

中央アジア地域のキリスト教共同体が過去に受けた大きな試練を思い起こされた教皇は、多くの司祭や修道者、信徒の熱心な献身によって、無神論と共産主義の時代をくぐりぬけ今も灯され続けている信仰の火を神に感謝された。

同地域のキリスト教共同体がたとえ「小さな群れ」であっても、初代教会のようにキリストへの強い愛に促されて、貧しい人々や病者に手を差し伸べ、喜びをもって福音を告げていくよう、教皇は司教らに勇気付けの言葉をおくられた。







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