2008-09-23 17:02:47

貧しい人々のために「ミレニアム開発目標」の達成を、教皇、日曜の集いで


教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォで22日、日曜正午のアンジェラスの祈りの集いを持たれた。

この席で教皇は、ハイチ、キューバ、ドミニカ共和国をはじめとするカリブ海諸国、および米国南部など、先日の大型ハリケーンの被災地にお見舞いの言葉を述べられた。教皇は被害が深刻な場所に一刻も早い救援が行なわれるよう、すべての理由にまさって、連帯と兄弟愛を優先させて欲しいと願われた。

また、ニューヨークで開催の第63回国連総会の中で、25日(木)、2000年9月採択の「ミレニアム開発目標」の達成状況を報告するハイレベル会合が行なわれることに教皇は言及され、世界のリーダーが集うこの会議を通し、極度の貧困と飢餓の撲滅、普遍的な初等教育の達成、流行病の蔓延防止などに必要な方策を勇気をもって選択・実行することができるようにとアピールされた。教皇は、こうした取り組みは、世界的に経済が困難な状況において特別な犠牲を要求する一方で、外部からの援助を必要とする諸国の発展や、世界全体の平和と繁栄のために、大きく寄与することになるだろうと述べられた。

集いの講話では、教皇はこの日の福音朗読、「ぶどう園の労働者」のたとえ(マタイ 20,1-16)をテーマに取り上げられた。

現教皇は、コンクラーベによって選出された直後の挨拶で、「偉大な教皇ヨハネ・パウロ2世の後継者に、枢機卿たちは主のぶどう畑の卑しい働き手にすぎない私を選びました」と述べたことで知られる。

イエスが語る「ぶどう園の労働者」のたとえで、主人はいろいろな労働者たちをそれぞれ異なる時間にわたり雇ったが、夕方には全員に同じ賃金を払ってやったため、早い時間から働いていた労働者たちは不平を言った。

教皇は、このたとえで労働者たちが受け取った賃金とは、神がすべての人々に与えられる、永遠のいのちを意味していると述べられた。

このたとえの重要なメッセージは、主人は人々が何もしないでいる状態を望まず、すべての人が自分のぶどう園で働くことを願っているということと教皇は指摘。実際、主のぶどう園で働き、その業に協力できるということ自体が、最初の報酬であり、あらゆる労苦が報われる、計り知れない価値の褒賞なのであると強調された。







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