2008-09-17 18:13:09

フランス司牧訪問を報告、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで17日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

謁見中、教皇は先日12日から15日まで行われたフランス司牧訪問について、4日間の公式行事を振り返りながら報告された。

教皇はパリ到着後の歓迎式典で、「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に」(マルコ 12,17)というイエスの言葉にあるように、フランスの歴史の中で成熟していった健全な政教分離に賛辞をおくったと述べられた。

続いて教皇は、12世紀にシトー会の神学研究所として建設され、現在は教会運営の文化センターとなっているパリのコレージュ・デ・ベルナルディンで行なわれた、フランスの文化界の人々との出会いに言及。「西洋神学の起源とヨーロッパ文化の源泉」をテーマにしたこの講演で、教皇は「神の追求」を目的とした修道生活から、み言葉のより深い研究を通して、様々な文化が発展していった過程をたどったことを紹介。「神の追求」、すなわち神に向かう歩みは、今日でも最も重要な道であると共に、すべての文化の基本であると説かれた。

パリのノートルダム大聖堂での司祭や修道者との夕べの祈りでは、聖母を最高の模範とし、み言葉に耳を傾けることの大切さを強調、青年たちとの集いでは聖霊と十字架を2つの信仰の宝として託し、またアンヴァリッド広場でのミサでは、パリとフランスのすべての信者に、聖体の中に現存されるイエスに生ける神の真のみ顔を見出すよう招いた、と教皇は述べられた。

聖母出現150周年を記念するために訪問したルルドでは、教皇は他の巡礼者同様、特別聖年のために定められたコースをたどって聖ベルナデッタゆかりの場所を訪れ、夜のろうそく行列では、ルルドを神の愛という岩を基礎に築かれた、光と祈り、希望と回心の場として示したと、話された。

十字架称賛の祝日に行なわれたミサでは、神の愛の最高の証しである十字架を希望のしるしとして記念したことを教皇は思い起こすと共に、ルルドで、聖母の学び舎において巡礼者は自分の人生の十字架をキリストの栄光の十字架の光に照らして考えることを学ぶのであると述べられた。

悲しみの聖母を記念した15日には、特に病者のためにミサを捧げられ、この中で病者の塗油の秘跡を行なわれると共に4日間のフランス滞在を終了された教皇は、この司牧訪問がもたらした多くの霊的賜物を神に感謝された。







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