2008-09-14 15:46:12

「富や権力、現代の偶像からの解放を」教皇、パリ市内で市民参加のミサ


教皇ベネディクト16世は、フランス司牧訪問2日目、パリ市内で市民参加のミサを捧げられた。

13日午前、教皇ミサが行なわれたアンヴァリッド広場は、約25万人の信者であふれた。

ミサの説教で教皇は、この日の聖書朗読より「偶像礼拝を避けなさい」(1コリント 10, 14)という使徒聖パウロの言葉を取り上げながら、この言葉が今日も意味を持ち続けていることを示された。

富への執着や、所有への渇き、権力欲など、こうした現代の偶像崇拝が人間をその生の真の目的から遠ざけていると教皇は指摘。

さらに、偶像崇拝への警告を発する聖パウロが「わたしはあなたがたを分別ある者と考えて話します。わたしの言うことを自分で判断しなさい」(1コリント 10, 15)記していることに注目しつつ、教皇は、神は人間に理性を諦めさせず、むしろ人間の理性を創造され、信仰を与えると共に、この貴重な贈り物を自由な判断をもって受け取るように差し出していると述べ、理性と信仰は矛盾するものではないと強調された。

同日午後、教皇は今回の司牧訪問の主要目的地である、聖母巡礼地ルルドに向かわれた。
 







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