2008-09-10 17:55:04

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2008.9.10)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

今日のカテケーシスでは聖パウロが、イエス・キリストの使徒であるということをどのように考えていたかを考察しましょう。

聖パウロは、キリストがこの地上での使徒職を果たしている最中に召し出されたあの12使徒のグループには属してはいませんでしたが、自分自身は使徒であると主張しています。
  
なぜなら、聖パウロは神の恵みによって選ばれ、そして完全に変容されたからです。それだけではなく、真の使徒と名乗るための3つの特徴を備えているからです。

第一の特徴は、主に出会い、主から召し出されたということです。使徒とは個人的な選択によるのではなく、神からの召し出しによってなるものなのです。

第二の特徴も、神のイニシアティブを強調しています。つまり使徒とは、キリストから派遣される者であって、キリストの代理者として行動し話す者です。全面的にキリストへの奉仕に身を捧げます。

第三の特徴は、キリストの福音宣教にすべてを捧げ、キリスト教共同体の創立者であるということです。

聖パウロは、その書簡の中でも言っているように、多くの試練と苦しみに遭遇しながらも、託された使命を勇敢に遂行しました。このような状況の中で、聖パウロは、使徒としての生活とキリストの福音とを同一視しています。ですから福音が拒否される時、使徒自身が侮辱されたと感じたのです。

聖パウロは多くの困難や迫害の最中でも、あくまでも使徒としての召命に忠実に留まり、何にもましてキリストへのゆるぎない愛に支えられていました。

聖パウロの使徒的熱意が、今日私たちを力づけ、励ましてくださいますように。







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