2008-08-18 12:06:38

教皇「グルジアに即刻、人道回廊開設を」日曜の集いでアピール


教皇ベネディクト16世は、17日カステルガンドルフォの離宮で、日曜正午のアンジェラスの祈りを信者らと共に唱えられた。

この席で教皇は、グルジアの状況を憂慮のうちに注意深く見守っていると述べ、軍事衝突の犠牲となった市民らに心を寄せられた。

亡くなった人々とその遺族のために教皇は祈られると共に、女性や子どもたちをはじめ、生活必要物資にも事欠く難民たちに対する寛大な援助を訴えられた。

教皇は南オセチア自治州およびグルジアの他地方に一刻も早く人道回廊を開き、犠牲者の埋葬、負傷者の手当て、親族の再会などを可能とするよう、また、闘争に巻き込まれた少数派民族に安全と基本的権利が保証されるよう、問題解決に向けて国際社会の支援をアピールされた。

一方、集いの説教で、教皇はこの日の典礼を貫く「救いの普遍性」というテーマを示され、すべての民族・文化によって構成された教会の使命の普遍性と、全人類の一致の道具としてのその大きな責任を再考するよう促された。

そして、現代においてもいまだ問題となっている人種差別や不寛容を指摘された教皇は、これらを乗り越え、皆が尊重をもって受け入れ合う社会の構築のために、キリスト者は積極的に努力していかなければならないと説かれた。

また、もう一つのテーマとして、教皇は夏の休暇中に特に増加する交通事故について触れられ、多くの場合回避可能な原因によって、大切な命を失うことがないようにと呼びかけられた。

教皇は特に運転する人の責任感、倫理観、市民性の必要を強調される中で、特にキリスト者は良心に基づいた運転を心がけ、キリスト教共同体は交通ルールにおいても命の大切さと隣人愛を教えていかなくてはならないと述べられた。







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