2008-08-15 15:00:43

聖母の被昇天:教皇、カステルガンドルフォでミサ


教皇ベネディクト16世は、15日カステルガンドルフォで、聖母の被昇天を祝うミサを捧げられた。

ローマ郊外の丘陵地帯にあるカステルガンドルフォは、緑に取り巻かれたアルバーノ湖を眼下にする小さな町。その中心をなす教皇宮殿(教皇離宮)は、中世期の城を基礎にマデルノの設計で17世紀に建てられたもの。宮殿前の広場には、ベルニーニ設計による、バロック様式の美しい、サン・トマソ・ダ・ヴィラノーヴァ(ヴィラノーヴァの聖トマス)教会がある。

早朝、同教会でミサを司式された教皇は、地上の生涯を終えた聖母が、肉体も霊魂もともに天国に上げられたという素晴らしい出来事は、すべての人の心を希望と幸福で満たすものと話された。

聖母の被昇天は私たちの眼差しを天に向けるが、その天とは想像上のものではなく、神そのもの、神こそが私たちの目的地、永遠のすみかなのであると説かれた。

天国で目覚めるためにこの世での眠りに着いた聖母は、この世から天の父のもとに至るまで、御子イエスに従う長い旅を最後まで続けたのであり、私たちもまた、神の子、イエスの兄弟、マリアの息子として、天国と呼ばれる幸福、すなわち神に向かって歩み続けるよう教皇は励まされた。

そして、偽の喜びや痛ましい苦しみが広がる世界を前に、希望と慰めのしるしとなることを聖母から学び、自らの生き方を通してキリストの復活を告げるよう、信者らを招かれた。

また、教皇は同日正午、離宮の中庭でアンジェラスの祈りを唱えられた。

教皇は集いの説教で、教会が古くから聖母の被昇天を大切な祝日として祝ってきたことに言及されながら、「旅する神の民にとっての確実な希望と慰めのしるし」(教会憲章68)として輝き、天国から人々を常に見守るマリアの姿を示された。

さらに、教皇はこの中で、聖母巡礼地ルルドを来月訪問することを紹介された。







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