2008-08-11 16:08:46

教皇、南オセチア紛争に平和的解決アピール、正教徒と共に祈りを呼びかける


教皇ベネディクト16世は、10日、北イタリア・ブレッサノーネで日曜正午のアンジェラスの祈りを信者と共にとなえられた。

この集いは、教皇の今回のブレッサノーネ滞在における最後の公式行事とあって、会場の司教座大聖堂前には大勢の市民が詰め掛けた。

教皇はこの日、緊張の続くグルジアの南オセチア自治州の情勢に深い憂慮を示された。

多くの無実の犠牲者と家を捨てて逃げざるを得ない市民たちに思いをはせられた教皇は、共通のキリスト教精神の名のもとに、直ちに武力行為を停止するよう呼びかけられた。

暴力的対決・報復は闘争を広げ悪化させるのみと教皇は述べ、決断をもって尊重ある建設的協議と対話の道を選び、これ以上市民の苦しみを増すことがないようにとアピールされた。

教皇はこの闘争の平和的解決のために国際共同体の協力を求めると共に、信者らに正教徒らと心を合わせ、この意向のためにイエスとすべてのキリスト者の母である聖マリアの取次ぎを祈って欲しいと願われた。







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