2008-07-16 17:26:47

教皇、WYD公式行事を控えシドニーへ、若者たちで活気あふれる市内
 


オーストラリア訪問中の教皇ベネディクト16世は、現地時間16日午後、滞在先ケントハーストから、シドニーのカトリック司教座大聖堂附属の大司教館に移られた。

教皇はオーストラリアに到着した13日午後より、シドニー近郊のケントハースト・スタディ・センターで、数日間、休養と祈りの時を持たれていた。

ケントハーストでの最後の滞在日、教皇は翌日から始まる多忙な公式行事を前に、ゆっくりとした時間を過ごされた。

この日、教皇は滞在するセンターの庭で特別な「訪問客」らと出会った。シドニーの動物園の飼育係らが、オーストラリアを代表する動物たちを教皇に披露。教皇は小さなコアラや子どものカンガルーなどとの触れ合いを楽しまれた。

また、教皇はセンターの警備担当の警察官らともお会いになり、感謝の言葉を述べられると共に、重い病気にある一人の警察官に励ましと祝福を与えられた。

シドニー入りされた教皇は、翌17日午前、オーストラリア政府や州政府関係者らとの会見を行なわれ、午後からは今回の訪問目的である世界青年の日(ワールドユースデー、WYD)に参加する若者たちとの交流を開始される。

前日の開会ミサを経て、WYD大会2日目、参加の若者たちは午前中司教らの行なうカテケージスに参加した。午後からは教会や社会をめぐる最新テーマを話し合うフォーラムや、展覧会・コンサートなどの催しが多くの会場に分かれて開かれた。

シドニー市内は世界中の若者たちを迎え、非常な活気にあふれている。街角のいたるところで、各国の巡礼団が掲げる様々な旗が行き交い、ボランティアの人々は早朝から総動員で参加者への案内や、食事・飲み物の配布などを行なっている。ハーバーブリッジの支柱には教皇の写真と歓迎のメッセージが投影され、市民の教皇訪問とWYDイベントに対する関心は高い。

WYDに参加登録した若者たちの携帯電話にはこの日教皇からのテキストメッセージも届けられた。英語のメッセージにはこのように記されている。「若い友よ、神様とその民は、あなたに大きな期待を寄せています。なぜならあなたは心の中に、天の父の最も大きな贈り物、イエスの霊を持っているからです」。







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