2008-07-08 19:00:11

世界青年の日シドニー大会に免償規定発布


教皇ベネディクト16世は、間もなく開催される世界青年の日大会を機会とした免償規定を発布された。

免償とは、すでに赦された罪に伴う、有限の罰の免除で、これには有限の罰のすべてを免除する全免償と、一部を免除する部分免償とがある。

教皇庁内赦院(院長:ジェームズ・フランシス・スタッフォード枢機卿)より発行されたこのたびの規定は、今年7月15日から20日にかけてオーストラリア・シドニーで行なわれる「第23回世界青年の日(ワールドユースデー、略WYD)大会」に巡礼の精神で参加した信者に全免償を、また、どこにおいてもこの大会の精神的目的とそのよき実りのために祈る信者に部分免償を与えるもの。

同文書発行の日付には、教皇によりパウロ年の開幕式が行なわれた6月28日、「使徒聖ペトロ・聖パウロ大祝日前夜に」とある。

規定の前文は、前回2005年のWYD・ケルン大会が、教皇の権威のもと内赦院が若者たちに免償という教会の霊的遺産を分け与えるにふさわしい機会となったことに言及。

「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、わたしの証人となる」(使徒言行録1、8)をテーマとした今回のWYD・シドニー大会において、教皇のまわりに集う若者たちが典礼に参加し、特にゆるしの秘跡と聖体の秘跡を誠実で謙遜な心で受け取ることで、聖霊によって強められ、福音を地の果てまで告げるようになることが大切であるとしている。

このたびの免償規定の具体的内容としては、まず、「ゆるしの秘跡を受け、心から痛悔し、聖体拝領し、教皇の意向のために敬虔に祈ることを条件とし、閉会式をも含む第23回世界青年の日大会開催期間中の何らかの儀式に信仰深く参加する信者に全免償が与えられる」。
また、「他の信者は、前述の大会の期間中どこにいようとも、罪を悔い改める心で、聖霊に向かって、若いキリスト者たちを愛(カリタス)に駆り立て、福音をそれぞれの生活をもって告げる力を彼らに与えてくださるようにと熱心に祈ることで、部分免償が与えられる」。
さらに同規定書は、信者らが免償を受けやすいように、告解を聞く権能を正当に認められた司祭は、整った心の準備と寛大さをもって信者を受け入れ、世界青年の日が良い結果をもたらすよう公に祈ることを信者に勧めるべく記している。
この免償規定は今機会にのみ有効である。







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