2008-06-23 19:07:10

教皇「神を信頼する者は恐れない」、日曜正午の祈りで


教皇ベネディクト16世は、バチカンで22日、日曜正午のアンジェラスの祈りを信者と共に唱えられた。

集いの説教で、教皇はこの日ミサ中朗読されたマタイによる福音書(10,26-33)をテーマに話された。

教皇はこの箇所で、「人々を恐れてはならない」と言う一方で神を恐れよと言うイエスの言葉を示された。

恐れは人間の生活の自然な一面であり、それは想像上の恐れであったり、ニヒリズム的文化と結びついた虚無感から生まれる存在的恐れであったりするが、「神を恐れる者は、恐れることがない」と教皇は述べられた。

聖書が「真の叡智の原則」と呼ぶ神への恐れは、生活と世界に対する神の権限の尊重と共に神への信仰に結びつくものであり、神を恐れないとは、善悪・生死を自分が思うようにできると感じている状態であるとも教皇は指摘。

そして教皇は、神の愛に満たされれば満たされるほど、あらゆる形の恐れに打ち勝つことができるようになり、キリストの弟子や聖パウロにそうしたように、キリストは「恐れるな、わたしがあなたと共にいる」と今日も私たちを励ましていると述べられた。

キリストの存在に強められ、その愛に勇気付けられた使徒聖パウロは、殉教も恐れないまでになったと教皇は話され、パウロ生誕2千年を記念し間もなく開幕される特別年が、私たちにキリストへの信頼を新たに呼び起こし、何ものをも恐れず勇気を持って福音を伝えるよう駆り立ててくれるようにと祈られた。







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