2008-06-12 15:33:40

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2008.6.11)


今日のカテケーシスでは、聖コロンバンについて考察しましょう。

聖コロンバンは、中世初期にヨーロッパの再福音化のために大いに貢献した多くのアイルランド出身の修道者たちの一人です。

聖コロンバンはバンゴアで修道院に入り、司祭に叙階されました。

50歳の時、修道院を後にし、異教化されてしまったヨ-ロッパ各地の宣教のために出発しました。 聖コロンバンとその同志たちは宣教活動をブルターニュ地方から開始しました。 かの地はその後、アイルランド出身の修道者たちの修道生活の理想を広めるための中心となりました。

聖コロンバンは個人的な告解をも含むアイルランド式償いの精神をヨーロッパに導入しました。

聖コロンバンの厳格な倫理的な教えは、地元の司教たちやフランク王国の宮廷との軋轢を生み、その結果、アイルランドからの修道者たちは追放されてしまいました。しかし、彼らはライン地方に、そしてその後はイタリアへと向かい宣教を続けました。

聖コロンバンはイタリアのボッビオに大修道院を創立し、アリウス派の異端者たちの改宗のために働き、ローマの司教、教皇との和解・一致を取り戻すために大いに貢献しました。

聖コロンバンはその死後、厳格な修道精神の模範だけではなく、中世修道生活文化の形成に寄与した膨大な著作を残しました。こうして聖コロンバンの精神は、ヨーロッパのキリスト教的な根幹を養ったのです。







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