2008-05-30 16:36:45

教皇、アレクセイ2世総主教に書簡、ロシア訪問のカスパー枢機卿に託す


教皇庁キリスト教一致推進評議会議長ウォルター・カスパー枢機卿は、モスクワでアレクセイ2世総主教と会見した。

カスパー枢機卿は、モスクワ総主教庁の渉外部責任者、スモレンスクとカリーニングラードのキリル府主教の招きに応え、5月21日から30日までロシアを訪問。

この間、同枢機卿はモスクワのカトリック司教座大聖堂でキリストの聖体のミサを捧げるなど、同国のカトリック関係者との交流を深めたほか、聖母画で知られるカザンへの巡礼や、サーロフの聖セラフィムにゆかりあるニジニー・ノヴゴロド近郊の修道院の訪問等を通し、ロシアの宗教・文化の豊かな伝統と触れ合った。

29日、アレクセイ2世総主教と会見したカスパー枢機卿は、教皇ベネディクト16世の書簡を手渡した。

この書簡で教皇は、カトリックと正教会の関係推進をはじめ、他のキリスト教会や諸宗教との対話に向けての総主教の取り組みに賞賛を述べ、姉妹としての両教会の友好と接近を示す多くのしるしに喜びを表されている。そして、カトリックと正教会が完全な一致に向けての道のりの中でさらに歩み寄ることができるよう祈られている。

アレクセイ2世もまた、カスパー枢機卿との会見で、特に道徳・家族・社会・人権・生命倫理など今日の様々な共通テーマにおいて、両教会のさらなる対話・協力の発展の必要性を強調した。 







All the contents on this site are copyrighted ©.