2008-05-23 18:53:14

コルプス・ドミニ:教皇によるミサと聖体行列、聖体降福式


キリストの聖体(コルプス・ドミニ)の大祝日を迎えた22日、教皇ベネディクト16世は伝統の宗教行事をとり行われた。

「キリストの聖体」の祝日は、「パンとぶどう酒の形態のもとに復活して今も生きるイエス・キリストの現存」を称え、「聖体拝領において信者の霊的食物として与えられるキリストの御体と御血」を賛美する日。

教皇は夕方から、ローマ教区の司教座大聖堂、ラテランの聖ヨハネ大聖堂で荘厳ミサを捧げられた。

説教で教皇は、コルプス・ドミニの祝日に行なわれるミサと聖体行列、聖体降福式の行事に、聖体の回りに集い、聖体と共に歩み、聖体を礼拝するという、3つの大切な意味を指摘された。

また、教皇は、異なる人々をキリストにおける信仰のもとに一つにする聖体は、人類の歴史の中で最も深い革命といえると説き、聖体は特別な人々だけのものでなく皆のものであり、今日ここに集い出会った私たちもまた国籍や職業や政治的意見などそれぞれの違いを超え、同じ信仰を共にし、聖体を分かち合うことで一つとなるのですと話された。

ミサ終了後、メルラーナ通りを聖マリア大聖堂に向けて「聖体行列」が行われた。

聖ヨハネ大聖堂と聖マリア大聖堂を結ぶ現在のメルラーナ通りは、グレゴリウス13世(在位:1572-85)によって整備計画され、シクストゥス5世(1585-90)によって完成された。

ローマはこの日時折強い雨の降る不安定な天候となったが、聖体行列が行なわれる頃には、うっすらと夕焼けが広がった。

十字架を先頭に、ステンダルドと呼ばれる幟を掲げた信心会の人々や、大勢の信者たち、そして修道者、司祭、高位聖職者がろうそくを片手に厳かに祈り、歌いながら歩いた。行列の最後に聖体顕示台を安置した車がゆっくりと続き、天蓋をかけ、白い花で飾られた車の上で、教皇は聖体を礼拝し続けられた。

闇にろうそくの光がはえる頃、行列は聖マリア大聖堂に到着した。

聖体降福式では、聖歌「タントゥム・エルゴ」が歌われた後、教皇は聖体賛美の祈りに続き、聖体顕示台を高く掲げ十字を切り、会衆に祝福をおくられた。

そして「サルヴェ・レジーナ」を歌って、会衆は解散した。







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