2008-05-21 18:45:38

キリスト教詩人ロマヌスを考察、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで21日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

5月とはいえ、ここ数日ローマは不安定な天候が続いている。この日も朝から強い雨のため、謁見はパウロ6世ホールで行なわれた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は5世紀のキリスト教詩人・作曲家・神学者ロマヌスを取り上げられた。

490年頃、シリアに生まれたロマヌスは助祭・優秀な説教者であると共に、教会史上重要な典礼賛歌作者の一人であった。

教皇は、シリアの聖エフレム、聖アンブロジオ、聖トマス、十字架の聖ヨハネらのように、ロマヌスは神学を詩・典礼賛歌という形で表現したと紹介。

そして、説教が信徒に公教要理を教えるための事実上唯一の方法であった当時、コンタキオンと呼ばれる韻律を伴うリズミカルな歌の形を取った説教をもって、当時の宗教感情を反映しながら、生き生きとした独自のカテケーシスを行なったロマヌスの功績を解説された。

教皇は参加者らへの挨拶で、翌日のキリストの聖体の大祝日(日本を含め多くの国では今度の日曜日25日に祝われる)に、夕方からローマ市内のラテランの聖ヨハネ大聖堂でミサを捧げられ、その後、聖マリア大聖堂に向けて伝統の聖体行列をとり行なわれることを予告された。
 







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