2008-05-06 17:12:00

「変わらない教会への愛を証しする」教皇、スイス衛兵隊員らに励まし


教皇ベネディクト16世は、バチカンのスイス衛兵隊員らとの出会いを持たれた。

毎年5月6日、バチカンのスイス衛兵隊は、カール5世(神聖ローマ皇帝・在位1519-56)の軍隊による1527年5月6日のローマ略奪で、当時の教皇、クレメンス7世(在位1523-34)を守って命を落とした147人のスイス兵らを思い起こす。この日には衛兵隊員による記念行事やミサ、新入隊員の宣誓式が行なわれる。

この記念日に先立つ5日、バチカン宮殿で行なわれた教皇謁見には、衛兵隊関係者はもとより、今年入隊の33新隊員とその家族らも参加、教皇より温かい感謝と励ましを受けた。

驚くべき変容をとげていく社会の中で、スイス衛兵たちの姿は変わることのないそのアイデンティティーをいっそう際立たせている、と教皇は隊員らへの挨拶で強調。

衛兵隊創立以来、500年以上を経た今日も、教皇への奉仕のためスイスからバチカンにやって来る若者たちの存在は、カトリック教会への愛を証しするものであり、スイス衛兵の歴史的な制服は、「しもべたちのしもべ」である教皇に仕えることによって神に奉仕するという、変わらぬ使命を巡礼者や旅行者たちに語っていると話された。

新入隊員らに対し教皇は、「平明な心で、素直に、誠実に」各自の個性をもって平和と愛の神のみ国に奉仕し、衛兵隊での経験を人生の学び舎としてそれぞれの召命を発見していって欲しいと願われた。

そして、教皇は隊員らとその家族を聖母の保護に託され、祝福をおくられた。







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