2008-04-21 14:52:21

教皇、米国司牧訪問終了、多くの心に残る体験と共に
 


6日間に渡る訪問を終え米国を後にされた教皇ベネディクト16世は、21日午前、バチカン宮殿に戻られた。

20日、米国訪問最後の日程をニューヨークで過ごされた教皇は、2001年の同時多発テロで崩壊したワールド・トレード・センター跡地「グラウンド・ゼロ」で祈られた後、市内のヤンキー・スタジアムでミサを捧げられた。

およそ6万人が参加したこのミサでは、ボルチモア大司教区を母体として枝分かれしたニューヨーク、ボストン、フィラデルフィア、ルイビル各教区の創立200年が祝われた。

教皇はミサの説教を通し、米国のカトリック教会を豊かに構成するあらゆるアイデンティテイーをイエス・キリストのもとに一致させ、社会のあらゆる分野で奉仕しながら、教会の新しい未来を開いていくよう信者らに励ましを与えられた。

同日夜、ジョン・F・ケネディ国際空港で送別式典に臨まれた教皇は、滞在中の米国国民による「心に残る温かい歓迎」に深い感謝を述べられた。

教皇は、この訪問を通しアメリカのカトリック共同体の信仰を目のあたりにすることのできた喜びを表すと共に、他の諸宗教やキリスト教教会との交流に力づけられたとも述べられた。

また、国連訪問の大きな意義に触れ、これからも国連が人権の擁護・推進、民族・国家間の平和な共存のために貢献することを願われた。

さらに、この朝行なった「グラウンド・ゼロ」の訪問を忘れることはないだろうと教皇は話し、犠牲者や被害者たちのために祈り続けたいと述べられた。

そして、チェイニー副大統領ら政府要人および教会関係者らに見送られた教皇は、現地時間夜8時半ごろ特別機で発たれ、イタリア時間21日午前10時半すぎローマに到着された。







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