2008-04-19 19:15:14

ニューヨーク訪問:教皇、聖パトリック大聖堂で司祭・修道者らとミサ


米国司牧訪問中の教皇ベネディクト16世は、19日午前、ニューヨークの聖パトリック大聖堂でミサを捧げられた。

ニューヨーク滞在2日目のこの日、教皇は米国のカトリック教会関係者らとの交流を深められた。

聖パトリック大聖堂は、ニューヨーク大司教区の司教座聖堂。1858年から1878年にかけて建てられ、1888年に2つの尖塔が加えられた。完全なネオゴシック様式のたたずまいは、マンハッタンの近代的高層ビル群との対照の中で特別な魅力をたたえている。

この朝、大聖堂があるロックフェラー・センター周辺には大勢の信者らが人垣を作り、教皇の到着を熱心に歓迎した。

大聖堂入り口で、教皇はニューヨーク大司教エドワード・イーガン枢機卿とマイケル・ブルームバーグ・ニューヨーク市長の出迎えを受けられた。

広い聖堂内は米国東海岸域から参加した司祭、修道者らでいっぱいになった。

教皇はミサの説教で、教会の一致と調和のシンボルを、聖パトリック大聖堂のゴシック建築に見出された。

外から見ると暗く重苦しい印象さえ与える大聖堂の窓は、中に入ると突然生き生きと光を反射すると教皇は指摘。信仰や教会生活も、その中からのみ本当の姿を理解し体験することができ、教会を「外」から捉えているだけの世界もまた、精神性を渇望しながらも教会の神秘の「中」に入ることができないでいる、と述べられた。

また、ゴシック聖堂の非常に複雑でありながら調和を保った建築構造にも言及された教皇は、教会もまた、経験や世代も異なる様々なグループが皆キリストを見つめ、聖性と一致を強めることで、第2バチカン公会議が望んだ真の刷新に向けて共に歩み、今日の世界に福音をより広く告げていくことができると説かれた。

教皇はこの日夕方から、聖ジョセフ神学院で若者たちや神学生との出会いを持たれる。







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