2008-04-17 18:57:08

教皇米国司牧訪問:ワシントンのナショナルズ・パーク球場でミサ


米国司牧訪問中の教皇ベネディクト16世は、17日午前、ワシントンのナショナルズ・パーク新球場でミサを捧げられた。

今春、開場したばかりのナショナルズ・パークは、今日の米国内では最も近代的な大球場の一つ。この日の教皇ミサには4万5千人の観客席はもとより、競技スペースまで、ワシントンや近隣教区から参加した信者らで埋め尽くされた。

青空に恵まれたこの朝、球場に到着された教皇は特別車「パパモービル」でスタジアムを一巡され、信者らの歓迎に応えられた。

教皇による司式に、多くの司教、司祭らが参加したミサは、美しい大コーラスや独唱による聖歌で彩られた荘厳なものとなった。

教皇は説教で、今年創立200年のボルチモア大司教区、ニューヨーク、ボストン、フィラデルフィア、ルイビル各教区をはじめ、出身も様々な移民たちが信仰の中に一致して福音を広めていったアメリカのカトリック教会の歴史を振り返られた。

今日、米国の教会は未来の新しい挑戦へと招かれていると述べた教皇は、この司牧訪問を機会に信仰における一致を強め、そこから来る希望を同時代の人々に伝えて欲しいと信者らに願われた。

教皇はこのミサの中でも、前日の司教たちとの集いと同様、アメリカの教会を大きく揺るがした未成年の性的虐待問題に言及された。教皇はこの出来事がもたらした苦しみと打撃を言葉で言い尽くすことはできないと述べ、犠牲となった人々の苦しみに誠意のこもった司牧的配慮を尽くすことの重要さを強調された。
 
傷ついた人々を助け、和解をめざす努力を教皇は皆に願われると共に、一方で優れた司牧を行なっている自分たちの司祭らを愛し、教会に回心と赦しと聖性における成長の賜物が与えられるよう聖霊に祈って欲しいと話された。

そして、教皇はあらゆる分裂をなくし、み言葉への忠実と絶え間ない回心のうちに、喜びと共にイエスのために働き、アメリカの社会における福音の希望の種であり続けるようにと皆を招かれた。







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