2008-04-02 19:11:06

ヨハネ・パウロ2世帰天から3年、バチカンで追悼ミサ、復活の主の喜びといつくしみを証しした前教皇をしのぶ


前教皇ヨハネ・パウロ2世の帰天から3年を迎え、2日、バチカンで教皇司式の追悼ミサが捧げられた。

この朝、会場の聖ペトロ広場には世界各国から4万人以上の巡礼者が集った。

教皇ベネディクト16世はミサの中で、復活の主の喜びといつくしみを証しし、キリストの十字架を最後まで勇気をもって背負ったヨハネ・パウロ2世のたぐいまれな使徒職を振り返られた。

教皇は、ヨハネ・パウロ2世が持っていた多くの人間的また超自然的才能の中でも、特にその豊かな霊的・神秘家的感性を思い起こされ、過ぎ越しの力に動かされ贖い主の苦しみと死に参与するまでに自分の存在のすべてを捧げたその在位は、まさにキリストの復活の証しとしるしを示すものであったと話された。

「わたしたちは、キリストと共に死んだのなら、キリストと共に生きるようになる。耐え忍ぶなら、キリストと共に支配するようになる」(2 テモテ 2,11-12)という言葉の真実を、カロル・ヴォイティーワは幼少期から自分の家族や民族が受けた十字架の試練の中で経験し、その十字架をイエスに従いイエスと共に背負うことを決意するまでになったと教皇は指摘。

「恐れることはない」(マタイ28,5)、復活した主の空の墓を前にした婦人たちに天使が告げたこの言葉は、ヨハネ・パウロ2世のモットーとなり、その在位を通して、現代を歩む教会と人類にこの言葉をもって呼びかけ続けたと、回想された。

帰天前の聖金曜日、肉体的苦痛と信仰のうちに、礼拝堂の中で十字架を手に握り締め最後の十字架の道行きに参加していたその姿は、「恐れることはありません」という彼の言葉が、人間的な力ではなく、神のみ言葉と十字架、キリストの復活に基づいたものであったことを私たちに教えていたと、教皇は話された。

ヨハネ・パウロ2世自身が言及していたように、その教皇職は神のいつくしみに強く結ばれ、いつくしみ深い神の愛のメッセージがすべての人々に届き、信者たちがそのいつくしみの証し人となることが彼の望みであったと述べた教皇は、この日夕方から開幕される神のいつくしみをテーマとした初めての国際使徒会議の参加者に励ましをおくられた。

教皇は、この忠実で勇気あるしもべを教会に与えてくださった神に感謝され、前教皇の使徒職を常に見守り続けた聖母を賛美しつつ、教会がヨハネ・パウロ2世の教えと模範に従い、その福音宣教の使命を受け継ぎ、全世界の真の平和の源であるイエスのいつくしみの愛を疲れることなく広めることができるようにと祈られた。







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