2008-03-31 16:37:21

「神のいつくしみは福音の中心」教皇、カステルガンドルフォで日曜正午の集い


教皇ベネディクト16世は、30日、滞在中のカステルガンドルフォでレジナ・チェリの祈りを信者と共に唱えられた。

集いの中で、教皇はこの日記念した「神のいつくしみの主日」をテーマに話された。

復活祭から一週間後の日曜日は、白衣の主日という従来の呼称と共に、神のいつくしみの主日と呼ばれる。これは教皇ヨハネ・パウロ2世が2000年の大聖年を機会に、復活祭の翌日曜日を神のいつくしみに捧げたことによる。この年には、いつくしみ深いイエスの愛を熱心に伝え広めたファウスティーナ・コワルスカ修道女(ポーランド1905-1938)の列聖も行なわれた。

こうした同主日制定の由来を説教で振り返られた教皇は、いつくしみとは福音のメッセージの中心であり、最初に旧約を通し、そしてイエス・キリストにおいて完全に啓示された神ご自身の名、み顔であると強調された。

神の愛は教会をも照らし、教会の言葉とわざのすべては神が人間に対して育まれるいつくしみの反映であると教皇は述べ、心に、世界に、異なる民族・文化間に真の平和を生み出すいつくしみの愛の力を説かれた。

教皇は、ファウスティーナ修道女と同様に神のいつくしみの使徒であったヨハネ・パウロ2世を思い起こされ、2005年4月2日、まさに神のいつくしみの主日の前夜に帰天された前教皇の、神と人間についての真理と世界の平和への長きにわたる奉仕は、「人間にとって、神のいつくしみの外には希望の源はありません」というその言葉に集約されるものであったと話された。

そして、ヨハネ・パウロ2世帰天から3年目を迎える4月2日(水)、教皇司式の追悼ミサと共に、神のいつくしみをテーマにした初めての国際使徒会議がローマで開かれることを紹介され、同会議の実りを聖母に託された。

教皇は集いの終わりにカステルガンドルフォの市民らに夏の再会を約束され、この日夕方、バチカン宮殿に戻られた。







All the contents on this site are copyrighted ©.