2008-03-22 18:00:55

聖金曜日:コロッセオで十字架の道行き、教皇「命の泉、平和の学び舎である十字架を見つめよう」


教皇ベネディクト16世は、21日、キリストの受難と死を記念する聖金曜日の伝統儀式をとり行われた。

同日夕方、聖ペトロ大聖堂で主の受難の典礼が教皇によってとり行われ、教皇庁の説教師ラニエーレ・カンタラメッサ神父の説教と、「十字架の崇敬」が行なわれた。

続いて夜、教皇は、ローマ市内のコロッセオで、イエスの死刑宣告から十字架上の死、埋葬までの主の受難の様々な場面を黙想し祈る信心業「十字架の道行き」を主宰された。
毎年この十字架の道行きには、参加者の黙想を助けるためのテキストが用意されるが、今年は香港司教、ジョセフ・ゼン・ゼキウン枢機卿がこれを書き下ろした。

聖金曜日の夜のローマは冷たい雨と風に見舞われたが、コロッセオ前にろうそくの光を手に集った大勢の信者らは、福音書の朗読と、「いまだ世界の各地で厳しく迫害されている兄弟たち」の苦しみを見つめキリストの受難に重ね合わせるゼン枢機卿の黙想に、熱心に耳を傾けた。
教皇は14留ある道行きの最後の場面で、ローマ教区教皇代理司教カミッロ・ルイーニ枢機卿から十字架を受け取り、掲げられた。

人々への説教で教皇は、はかない地上的な興味に日頃とらわれがちな私たちの目を今こそキリストに向け、その十字架のもとに留まり、観想するよう招かれ、イエスの十字架こそ、いのちの泉、正義と平和の学び舎、ゆるしといつくしみという普遍の遺産、無限の自己奉献の愛の永遠の証しであると強調された。

教皇は雨の中参加した信者らに感謝され、「よい復活祭を」と挨拶された。







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