2008-03-21 13:33:20

聖木曜日:教皇、ラテランの聖ヨハネ大聖堂で主の晩さんのミサ


20日午後、教皇はローマ市内のラテランの聖ヨハネ大聖堂で主の晩さんのミサをとり行われた。

聖木曜日の午後、「聖なる過ぎ越しの3日間」に入り、教会の典礼暦の頂点を迎えた。主の晩さんのミサは、キリストが最後の晩さんの中で聖体とミサ聖祭、司祭職を制定したことを思い起こす。ミサの中では、キリストが最後の晩さんの前に、自ら弟子たちの足を洗ったことにちなむ「洗足式」が行なわれる。

ミサの説教で教皇は、「イエスは、この世から父のもとに移る御自分の時が来たことを悟り、世にいる弟子たちを愛して、この上なく愛し抜かれた」という、「典礼的とも言える荘厳な語り」で始まるヨハネによる福音の朗読箇所(13,1-15)を深く観想された。

聖ヨハネがこのイエスの「時」の到来を、「移行する」という言葉と、「愛」という言葉を用いて表現していることに教皇は注目。御父へと向かうキリストの移行、変容は、その愛の力をもって、すべての人をも連れ、変容させていくものであると説かれた。

また教皇は、弟子たちの足を洗うイエスが栄光を脱ぎ捨て、人間という「手ぬぐい」をまとい、皆のしもべとなる姿を示された。イエスが弟子たちの汚れた足を清め、神の食卓に連なることができるようにしたように、イエスは私たちをも、そのみことばと愛と自己犠牲によって常に新たに清めてくれるのであると話された。

洗足式では、教皇は身をかがめ、祭壇の前に腰掛けて並んだ12人の司祭の足を洗われた。







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