2008-03-17 19:04:18

受難の主日:教皇、ローマ教区の青年らと世界青年の日を記念


カトリック教会の典礼暦は16日、受難の主日と共に聖週間に入った。教皇ベネディクト16世はバチカンでミサを捧げられ、ローマ教区の若者たちと世界青年の日を記念した。

聖週間は復活祭前の一週間で、受難の日曜日から聖土曜日までをいい、聖週間中の典礼はキリストの受難を思い起こすものとなる。

聖週間の第一日目、受難の主日は枝の主日とも呼ばれる。イエスのエルサレム入城を祝うこの日は、民衆が歓呼のうちにイエスを迎え、その足元に服や木の枝を敷いたという福音書の記述にちなみ、ミサの前に枝を持って宗教行列が行なわれる。

この朝、教皇は聖ペトロ広場で人々が手にするオリーブや棕櫚の枝を祝別され、若者をはじめとする信徒や、修道者、聖職者らと枝を掲げて大聖堂前に設けられた祭壇まで行列された。

教皇はミサの説教でイエスのエルサレム入城の出来事をたどりながら、神を認めるには、私たちの目をくらませている傲慢、神を人間の競争相手のようにみなす思い上がりを捨てなければならないと述べられた。

神と出会うためには先入観や利害にとらわれない若い心と目が必要であると話された教皇は、世界中の若い人たちと共にイエスに出合いに行こうと招かれた。

教皇はミサの後半、アンジェラスの祈りの前に先日イラクで誘拐され亡くなったカルデア典礼のパウロス・ファライ・ラホ・モスル大司教を思い起こされた。数々の脅迫にもかかわらずキリストと教会、人々への忠実を守り続けたラホ大司教の証しを教皇は心に留めつつ、イラクにおける虐殺と暴力、憎しみを止め、人民間に和解・赦し・正義・共存・平和を築くことができるよう力強いアピールを行なわれた。

また、この日、教区レベルの世界青年の日にあたり、教皇は広場の若者たちに挨拶をおくられると共に、今年7月15日から20日に開かれるワールドユースデー・シドニー大会に向け準備を進める関係者らに感謝され、皆に「シドニーで会いましょう」と呼びかけられた。







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