2008-03-11 16:01:20

教皇、サン・ロレンツォ・イン・ピシブス教会で若者たちとミサ「主と出会い、いのちを豊かに生きよう」


教皇ベネディクト16世は、9日午前、サン・ロレンツォ・イン・ピシブス教会を訪問され、ミサを捧げられた。

巡礼者でにぎわうバチカンの聖ペトロ広場のごく近くにありながらも、静けさの漂う一角に建つ同教会の起源は古く、度重なる改修を経た今日も内部に簡素なロマネスク様式をとどめている。

教皇の訪問は同教会附属の国際青少年センター創立25周年を記念するもの。このセンターはヨハネ・パウロ2世によって若い巡礼者たちのキリスト教的育成を目的に1983年3月に設立された。

ミサには、教皇庁信徒評議会議長スタニスラウ・リルコ枢機卿はじめ、センターの活動に関わってきた世界各国の若者たちが参加した。

教皇は用意された原稿をほとんど用いることなく説教を行なわれ、キリスト教的な生とは、死とは何かを考える話しをされた。

人間は受精の瞬間からその自然の死に至る時まで人間としての尊厳を備えていると教皇は強調されたほか、ただ生きるだけでなく、真理を知りそれに近づこうとする人間、愛・友情という関係を生きようとする人間の本性を示された。

また、ミサ中の福音朗読箇所、イエスがラザロを生き返らせるエピソード(ヨハネ 11,1-45) に、不死とは何かというテーマを読み取られた教皇は、キリスト者が求める不死とは年を取らない、死なないという意味では当然なく、キリストとの出会いと交わりによって生物学的な死を超え、永遠のいのちの泉で限りなく渇きを癒すことであると説かれ、差し伸べられた主の手を受け入れ、いのちを真に、豊かに生きようと若者たちに呼びかけられた。







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