2008-03-07 15:58:23

教皇「神の無限のいつくしみを知らせよう」、内赦院セミナー参加の聴罪司祭らに


教皇ベネディクト16世は、7日、内赦院のセミナー出席者とお会いになった。

内赦院は教皇庁の裁判所の一つで、特に良心問題や、免償(教会の与える有限の罰の償いの免除)に関する問題を扱う。

復活祭前の準備期間で、祈りと回心、償いの時である四旬節には、毎年内赦院主催のセミナーが行なわれる。この勉強会にはローマの教皇直属大聖堂の聴罪司祭らが出席し、「ゆるしの秘跡」に対する考察を新たにする。

教皇は、内赦院長ジェームス・フランシス・スタッフォード枢機卿をはじめとする関係者とセミナー参加者らに挨拶をおくられた。

四旬節は罪の現実を神の大きないつくしみの光のもとで見つめる良い機会であり、こうした中でゆるしの秘跡は神のいつくしみをより高い形で示すものであると教皇は話された。

現代社会では罪の認識がますます薄くなっているが、悔悛した罪びとに対する神の優しさを告解する信者たちに知らせることは今日とても大切なことであると指摘された。

ルカ福音書のイエスが罪深い女を赦すエピソード( 7,36-50)の中に、教皇は「大きな愛を示した者を、神はすべて赦される」というメッセージを示されながら、自分に自信を持つ者は自我のために目を開くことができず、罪の中で心をかたくなにしてしまうが、自分が弱く罪びとであることを知り、神に信頼する者は、神から聖寵と赦しをいただくことができると説かれた。

また、教皇は聴罪司祭らに、ゆるしの秘跡の中で罪をとがめることにこだわり、信者と神との出会いという一番大切なことを二次的なものとしてしまうことがないよう願われ、「ゆるしの秘跡の中心は罪ではなく、神の無限のいつくしみなのです」と強調された。
 







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