2008-03-04 18:16:38

イスラム教使節と教皇庁諸宗教対話評議会がミーティング、対話の推進を求めて


イスラム教関係者の使節と教皇庁諸宗教対話評議会のミーティングが、4日と5日の両日、バチカンで行われる。

イスラム教とキリスト教の対話を進める上での共通的考察と、イスラム教代表者と教皇ベネディクト16世の出会いを準備する目的で行なわれるこのミーティングは、技術的・作業的性格を持つもの。

この会合は、昨年イスラム教関係者と教皇庁との間に交わされた一連の往復書簡と、先日行なわれた教皇庁文化評議会議長ジャン・ルイ・トーラン枢機卿のカイロのアル・アザール大学訪問を背景に開かれた。

昨年10月に、世界43カ国、宗派も様々な138人のイスラム教学者らは、教皇や他のキリスト教会指導者らに「わたしたちとあなたがたの間の共通のことば」と題された書簡を送り、イスラム教とキリスト教が共有する基本的な事柄についての合同的な考察を呼びかけた。

これに対し、ベネディクト16世は11月、国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿を通じて、ガジ・ビン・ムハマド・ビン・タラル・ヨルダン王子に宛て返書を送られ、前記の書簡の署名者らに応えられた。この返書には、イスラム教学者らの書簡が表す前向きな精神に対する教皇の称賛と、平和推進のための協力的取り組みへの呼びかけが記されている。

また、ベルトーネ枢機卿はこの返信において、書簡を送ったイスラム教関係者と教皇との出会い、およびイスラム教使節と教皇庁諸宗教対話評議会間の会合の企画が可能であることを示唆した。

ガジ王子は12月、多くの書簡署名者と支持者らの意見を聞いた結果、イスラム教とキリスト教の対話・協力のためにこの提案を受け入れる用意があるとの書簡をベルトーネ枢機卿宛に送っている。







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