2008-03-03 18:51:30

教皇、聖地の平和と、拉致されたモスル司教の解放アピール


教皇ベネディクト16世は、2日、日曜正午のアンジェラスの祈りを信者と共に唱えられ、集いの中でいくつかのアピールを行われた。

教皇はまず、イラクで誘拐されたパウロス・ファライ・ラホ、カルデア典礼モスル大司教のために深い憂慮を示された。カルデア典礼バビロニア総大司教エマヌエル3世デリー枢機卿らの呼びかけに一致し、健康状態がすぐれないラホ大司教の一刻も早い解放を教皇はアピールされると同時に、同大司教の誘拐時に共にいて殺害された3人の若い犠牲者の冥福を祈られた。教皇は大きな打撃を受けたカルデア教会はじめイラクの全教会に思いを寄せられ、希望を強く持つよう司牧者と信徒らを励まされつつ、イラク国民に平和と安全が戻るよういっそうの努力をすべての関係者に願われた。


また、教皇はイスラエルとガザ地区でここ数日非常に高まった緊張に触れられ、イスラエルとパレスチナの双方が暴力の連鎖をすみやかに絶つよう呼びかけられた。敵をも含めて、人命の絶対の尊重があってこそ、平和の未来と共存を若い世代に与えることができると教皇は述べ、イエスの地に平和がもたらされるよう神に祈り、イスラエルとパレスチナの人々に有効な連帯を示すようすべての信者らを招かれた。


さらに、最近、南イタリアで行方不明になっていた二人の少年が井戸の中で死亡して発見された事件について、多くの人々と同様、ご自分も深く心を痛められたことを教皇は話され、これを機会に子どもたちの保護について考えるようアピールされた。子どもたちを愛し、成長を助ける必要を両親と社会に訴えると共に、無防備で、搾取されている世界中の子どもたちのために祈り、「子どもたちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない」(ルカ 18,16)と言われたイエスのみ心にすべての子どもを託された。

集いの説教では、教皇はこの日の福音朗読箇所、イエスが生まれつき目の見えない人をいやすエピソード(ヨハネ 9,1-41)を取り上げられた。







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