2008-02-27 17:47:52

国務長官ベルトーネ枢機卿、キューバ訪問終了、ラウル・カストロ新議長と会見


教皇庁国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿は、26日、キューバ公式訪問を終了、帰国の途に着いた。

ヨハネ・パウロ2世がキューバを訪れてから10周年を記念したこの訪問は、20日から一週間にわたって行なわれた。

ハバナ、サンタ・クララ、サンティアゴ・デ・クーバ、グアンタナモの各都市で教会関係者と交流したベルトーネ枢機卿は、25日、フィリペ・ペレス・ロケ外相と会談。

この後行なわれた記者会見で、「ラウル新議長も、カトリック教会も、キューバ国民の思いを汲み取り、経済制裁など様々な困難の中で、できる限りの対応をしようとしているように思う」と述べ、経済制裁について「キューバ国民に打撃を与え、倫理的でないという点から許容しがたい」とヨハネ・パウロ2世の言葉を再び取り上げた。

そして、滞在最終日の26日、ベルトーネ枢機卿はラウル・カストロ国家評議会新議長とハバナで会見した。同議長は、実兄フィデル・カストロ前議長の国家元首職からの退任表明後、24日その後任者として選出されたばかり。

両者の会見には、キューバ政府関係者として国家評議会の2人の副議長、エステバン・ラツォ氏とカルロス・ラゲ氏、およびロケ外相らが、一方、教皇庁側としては、駐キューバ教皇大使ルイジ・ボナッツィ大司教、またハバナ大司教をはじめ同国の司教協議会のメンバーらが加わった。

ベルトーネ枢機卿は帰国前、記者団に対し、「ラウル新議長に対し国家に奉仕するという任務の成功を祈った」、「キューバと世界のさらなる接近、国際社会の重要問題に対するいっそうの一致を推進したいとの教皇庁の願いを強調した」と話したほか、政治的な理由で囚人となっている人々とその家族をカトリック教会は案じていることを伝えたとも述べた。







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