2007-12-04 17:50:17

待降節:教皇、ローマ市内の病院訪問、患者らとミサ


教皇ベネディクト16世は、降誕祭前の準備期間、待降節の最初の日曜日を迎えた2日朝、ローマ市内の病院を司牧訪問された。

教皇が訪問した「洗礼者聖ヨハネ病院」は、マルタ騎士団が1970年代にローマのマリアーナ地区に創設したもので、特に昏睡状態から回復後の患者や麻痺を持つ患者の先進的治療で知られる。

同病院内に設けられたパビリオンには、この日患者や家族、医療関係者らおよそ350人が集い、教皇ミサに参加、会場は大きな感動に包まれた。

ミサの説教で教皇は「主を待ち望む時」「希望の時」である待降節に、病気と闘い、連帯に支えられたこの場所において、キリスト教的希望について記した第2の回勅「スペ・サルヴィ」を捧げたいと述べられた。

「私たちは毎日の歩みを続けるために、大なり小なりの希望を必要としています。しかし、大きなが希望なくては、小さな希望だけですべてを乗り超えることはできません。この大きな希望とは神以外にはありません」と教皇は強調された。

そして、宇宙を抱く神、自分たちの力だけでは得られないものを与えてくださる神に信頼できる希望を見出すことで、私たちはたとえそれが試練に満ちたものであっても、現在に立ち向かっていく力を得ることができると説かれた。

教皇は患者らおよび彼らと不安と喜びを分かち合う家族らに毎日の祈りを約束され、イエスに支えと慰めを見出し、決して信頼を失うことがないようにと励まされた。

また、医療関係者やボランティアの人々に、すべての病者の中にイエスご自身の存在を認め、奉仕するようにと願われた。

教皇はミサの後、病室の患者らを見舞われた。

聖ヨハネ病院の訪問を終えバチカンに戻られた教皇は、同日正午からアンジェラスの祈りを信者と共に唱えられた。







All the contents on this site are copyrighted ©.