2007-11-07 18:12:42

バチカンでスペインの498人殉教者列福式


1930年代のスペイン内戦時代に殉教した498人の殉教者の列福式が、28日、バチカンの聖ペトロ広場でとり行われた。

教皇庁列聖省長官ホセ・サライヴァ・マルティンス枢機卿によって捧げられたミサには、スペイン全土からおよそ4万人以上の巡礼者が参列した。

ミサの説教で同枢機卿は、宗教的迫害の嵐の中で迫害者たちを赦し相手のために祈りながら死んでいった殉教者たちを思い起こし、キリスト教のアイデンティティーが脅かされる今日の社会においても、信者は受けた洗礼にふさわしい生き方を通して信仰を証しなくてはならないと述べた。

教皇ベネディクト16世は同日正午のアンジェラスの祈りの集いで、広場に集った列福式参加者らに挨拶をおくられた。

集いの説教で教皇は、キリスト者の洗礼は、神のみ国を広める使命を時には生命を賭けても遂行するよう信者たちに促すものであることを、殉教者たちの模範が証していると話された。

一方で、誰もがこのような流血の殉教に招かれているわけではなく、血を流すことのない無血の殉教もあり、この殉教も同じように意味深いものであると述べられた。

そして教皇は、貧しい人々への寛大な奉仕を通して、キリストの福音を日常生活の中で沈黙の中に忠実に生き抜く、多くのキリスト者たちの静かな英雄的な証しをも指摘され、このような日常生活における殉教は、今日のように極度に世俗化された社会において大変重要な証しであると説かれた。







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