2007-10-23 17:13:02

イラクで拉致の2司祭解放される


イラクで先日拉致されたモスル大司教区シリア・カトリック典礼の2人の司祭は、現地時間21日朝、無事解放された。

解放されたのは、アラブ語のカトリック系雑誌の編集長をかつて務め、現在地元の神学校で聖書学を教えるピウス・アファス神父(60)と、数ヶ月前に司祭に叙階されたばかりのマーゼン・イショア神父(35)。2人は今月13日、モスル近郊で拉致され、その安否が気遣われていた。教皇ベネディクト16世は、バチカンで14日行なわれた正午の祈りの集いで、2人の早期解放をアピールされていた。

この日、教皇は司牧訪問先のナポリで2司祭の解放の知らせを大きな喜びを持って受け取られた。

バチカンの広報局長フェデリコ・ロンバルディ神父は、教皇庁がこの事件の展開を深い憂慮をもって見守ってきたことを述べると共に、解放は今後広がるべき平和のしるしであるが、教皇はこのようなことが二度と繰り返されないことを願っておられると、コメントした。

ピウス・アファス神父はバチカン放送局のインタビューに応え、拉致中、拷問などを受けることはなかったとはいえ、大きな試練の中で信仰と祈りが支えであったこと、郊外で解放された後、すぐに自分たちの教会に向かい共にミサを捧げ神に感謝したが、実に多くの人たちが集い、それは大変感動的だったと述べた。

そして、アファス神父は、教皇のアピールを始め、世界中の人々の祈りと連帯に心からの感謝を表した。
 







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